キラキラのまち
キラキラに赴任して２ヶ月が経つ。
州政府が一軒家の修繕工事の手配をしていたはずが手違いがあってできてなかったとのことで、相変わらずまだアコモデーション生活を続けている。ここはソロモン。気長に待とう。
ソロモン派遣後３ヶ月が経過するので、JICAに生活状況等の書類を提出するのだが、キラキラはこんな感じである。ちなみに、キラキラには住所や郵便番号は存在しない。電話番号も、警察署などの緊急連絡先以外は存在しない。
とてもシンプルな街である。
1周1kmちょっとで、幹線道路沿いに公共施設や小さな商店が点在する。
街の風景。
アスファルトはなく、土と小石を固めた道である。
職場から郵便局方面に撮影した写真で、キラキラで1番の中心地である。
キラキラを構成する正方形の中心地以外の光景である。左に映る小屋は、ビートルナッツと呼ばれる嗜好品を売っていて、街中に点々としている。ヤシ科の木の実をかじって、ライムと呼ばれる石灰と一緒に口に入れることで化学反応が起こり、口の中が熱くなり真っ赤になる。覚醒作用と依存性がある。何回か試したが、日本人にはそこまでハマるもんでもなさそうである。
今住んでいるアコモ。
１階が商店で、２階が住居である。
運が悪いのか、部屋のドアノブが月に１回壊れる。
洗濯機は無いので洗濯物は手洗いしているが、トイレもキッチンも冷蔵庫もあり、シャワーもちゃんと水が出るため、なかなかいいアコモである。
警察署。
今のところ、大きな事件を聞いたこともお世話なったこともない。
銀行。
ソロモンでは、ほとんどの職場で、２週間に１回給料日がやってくる。
キラキラにはATMが無いため、給料日には大勢の人が窓口に並ぶ。後ろで待つ人からいくらおろすのか丸見えである。そして覗き込んで見てくる。「何見てるんだ」と言うと、決まって「いや、見てないし」と言われる。ガッツリ覗き見しているのにも関わらず。そして、だいたいいつもオフィサーが使うマシーンが故障している。
郵便局。
ソロモンの郵便局では、配送サービスはないので、自分で郵便局に荷物を取りに行く。荷物を受け取る時にお金を取られる。
キラキラには住所が存在しないため、荷物が届いた時に、記載の電話番号に「荷物届いたから取りに来てねー」とオフィサーから連絡がある。
日本からキラキラに郵送する場合は、EMSと呼ばれる国際スピード郵便で、早くて１ヶ月遅くて3ヶ月かかる。
マーケット。
キラキラ唯一のマーケットである。キラキラにはレストランやカフェなどの外食する場所がなく自炊は避けて通れないため、毎日の食材はここで調達することになる。月曜日から土曜日の朝早くから売られておりなくなり次第終了する。食材はその日次第だが、基本的には、魚、ピーマン、玉ねぎ、イモ類、ココナッツ、バナナは毎日手に入る。日やシーズンによって、ナス、ニンニク、生姜、ミニトマト、キュウリ、パイナップル、スイカ、マンゴー、パパイヤなどが手に入る。日本と比べると手に入る種類が極めて少ない。
肉は、鶏の手羽先とミンチのみがホニアラから週１回船で入ったり入らんかったりである。玉子はレアキャラで、ほとんどキラキラに入ってくることはなく、入ってきても1パック10個入でSBD$50≒750円、バラ売りで1玉SBD$5≒75円で買える。完全に贅沢品である。この2ヶ月間で、2,3玉食べたくらいである。
ちなみに、キラキラはバナナの産地として有名で、キラキラ人によると、100種類以上あるらしい。
職場。キラキラ水産センター。
日本の草の根技術協力事業も、今の水産センターにアップグレードされたときに携わっていたようである。マーケットに隣接しており、キラキラの中心地にある。
詳細は、また後日アップしよう。
サッカーグラウンド。
平日は午後からキッズが、夕方になると青年達がサッカーをしている。ソロモンでは、サッカーが人気のスポーツである。また、何かイベントがある時には、イベント会場として使われる。
キラキラ病院。
キラキラ唯一の病院である。この病院では、JOCVの看護師と作業療法士が活動している。ソロモンでは、医療費はタダらしい。そして、糖尿病患者がとても多い。
その他。
日本では完全に空き家扱いされるであろう家屋も多くある。
なぜか2階にドアがある。これまで人が落ちたことがないことを祈ろう。
